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コラム第四十九回:『働く目的にはパワーがある』~WILL開発~

皆さん、こんにちは。シェイクの吉田実です。

「目は口ほどにものを言う」といいますが、
研修のファシリテーターをしていると、受講者の目を見るだけで、
その方が、どのようなスタンスで仕事に取り組まれているか、
どんな生き方をしているかが分かることが多々あります。

真っ直ぐで、キラキラとした、力強い眼差しの人と
曇っていて覇気のない目をした人と、大きく差があるのです。

その差はどこにあると思いますか?

私は、その違いは「目的が明確であるかどうか」にあるのではないか
考えています。

私は、新入社員に、日頃、次のようなことを尋ねます。

「二人の新入社員がいるとしよう。同じ仕事を二人に任せた。
1年ほど経過すると、二人の成長に大きな違いが出てくる。
一人は、仕事が面白くないと愚痴を言い、殆ど成長しないまま
3年くらいすると会社にぶら下がっていく。もしくは、転職していく。
もう一人は、仕事が面白いと言い、主体的に動き、どんどんと成長していく。
実際によくある話だが、この二人の差はどこにあると思う?」と。

その差は、その仕事をすることが自分にとって、どのような意味があるのか、
その意味を見出せるか、見出せないかの差だと思います。

例えば、毎日、訪問営業をしているとした場合、その活動が、

・日々、同じことの繰り返し。こんなことをして何になるのか。
・ああ、今日も、お客様に断られたらどうしよう。上司にまた、怒られるのかな。

といったように思いながら、仕事をするのか、また、

・この商品を活用してもらい、お客様にこんな幸せを提供したい。
・日々営業活動をすることで、人のネットワークを増やそう。
・いろいろな世代の人とコミュ二ケーションを取ることができるようになり、
人としての幅を広げると共に、コミュ二ケーション力を高めたい。

と思いながら仕事をするのか、これには大きな違いがあります。

仕事の意味を見出せるかどうかということは、
言い換えると、
何のために、その仕事をしているのか、自分がその仕事をする目的が
明確になっているか、なっていないかの違いとも言えるでしょう。

意欲満々で入社してきた新入社員が、2~3年もすると、
どんどん元気がなくなってきたり、目の輝きを失ったりするのは、
「営業を通じてお客様に貢献したい」
「今までにない価値を創造したい」といった、入社当時に思い描いていた
想いや目的意識が薄れ、見失っていくことに原因があるように思います。

私の場合、十数年前に商社に入社しました。
「仕事を通じて、世の中を良くしたい。世界の平和に貢献したい」と
真剣に思っていました。

また、入社直後から、「もっと会社のここを改善すべきだ」
「ここがおかしい」などと、言っていました。

しかしながら、入社してしばらくすると、
「意見を言うのはいいが、しっかり考えてから話せ」とか、
「伝える相手を考えろ」など、様々なフィードバックを受け、
徐々に、自分の意見を堂々と言うのを控えるように変化して
いったように感じています。

その後も、営業を続けていく中で、
「営業たるもの、成果を出していないのに、会社で笑ってはいけない」
「昼間に事務所にいてはいけない」
「上司が残っているのに、先に帰ってはいけない」
「成果を出すまで自分の意見を言ってはいけない」
といったようなことが正しいことであると、勝手に思い込み、
どんどんとその見えない枠に縛られていきました。

そして、入社当時に持っていた熱いものが徐々に失われていくことを
感じました。

シェイクでは「何のために働くのか」「何がやりたいのか」といった、
働く目的や意志のことを、『WILL』と言っています。

誰もが、『WILL』を持っているはずなのに、
知らず知らずのうちに、『WILL』が失われていく。

「組織では、こうしなければならない。こうあらねばならない」と
組織からの要請のみに意識がいき、枠にとらわれてしまいます。

この組織からの要請を「MUST」と言うならば、
日々、「MUST」に追われて仕事をする中で、
『WILL』を見失ってしまう人が多いと思います。

もちろん、社会人として、必要な「MUST」もたくさんあるのですが、
勝手な思い込みの「MUST」も多くあり、それが、自分の枠を制限するとともに、
『WILL』を見失う原因にもなっています。

私の場合、今、思い返すと、先輩からの
「意見を言うのはいいが、しっかり考えてから話せ」とか、
「伝える相手を考えろ」といったフィードバックは、
「自分の意見を言うな」ということではなく、
「相手視点を持て」ということだったと思いますが、
当時の私はそのようにとらえられず、
「生意気なことを言うな。つべこべ言わずにやれ!」といったように
とらえ、自分自身を縮こまらせていたように思います。

その後、自分を押し込めている枠に気づき、本来私がやりたかったことや、
仕事の目的、更には人生の目的といったものが明確になってきたとき、
物凄いパワーが、自分の中に溢れてくるのを感じました。

自分自身でも、自分の目が輝いてきたなと実感した瞬間でした。

仕事をする目的を見失っていくと、力強さが失われていきます。

逆に、目的が明確なときは、パワーがあります。

これは、何も、新人に限った話ではありません。

例えば、30歳くらいの中堅社員においても、
もやもやしている人、迷っている人が多く見受けられます。

20代で、一生懸命仕事をしてきて、それなりに仕事ができるようになり、
仕事を任されるようになった。
ふと、30歳で、「このままでいいのだろうか?」と思う。

人は、目的を見失ったとき、もやもやの先が見えない世界に入っていきます。

30歳にもなると、人生の方向性を迷いだします。
「何のために働いているのか、どのように生きたいのかを明確にしよう」
といった迷いが生じてきます。

迷っていることを自覚していなくとも、どこかもやもやとした
気持ちを持っている人が多くいるように感じます。

人によっては、その迷いの中で、最後の転職のチャンスとばかりに
職を変える人もいます。

でも、実際は、仕事の内容を変えることで、迷いから抜けられるものではありません。

大事なことは、自分の気持ちをきちんと整理すること。
目的を明確にしていくことなのです。

自分がどの方向に進んでいくのか。
覚悟を決める。腹をくくるといってもいいでしょう。

「どんな仕事をしているか」ということよりも、もっと深いところにある
「自分が何を目的にし、どこに向かおうとしているのか」が明確になったとき、
その人の力強さが芽生えてきます。

自分が、とらわれている不要な「MUST」を認め、
ありのままの自分自身を受け入れ、
不要なものを手放した後に出てくる、深い『WILL』。

「何をやりたいのか」
「何のために働 いているのか」

大きなテーマですが、社会人生活の要所要所で、
きちんと向き合っていかなければならないテーマだと思います。

『働く目的にはパワーがある』

シェイクの考える『WILL開発』は、これからの世の中でますます必要になってくるでしょう。
シェイクにとっても、とても大きなテーマであり、注力しているテーマです。
人材育成を通して、このような人が増えていくことが、シェイクのミッション
そのものだと思います。

『WILL』に満ち溢れた、力強い眼差しを持った人が一人でも多く増えてほしいと
心から願います。


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