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コラム第四十五回:人材育成のど真ん中、「WILL(意志)開発」

皆さん、こんにちは。シェイクの森田英一です。

先日、慶應義塾大学 総合政策学部 教授 花田光世先生を
ゲストとしてお迎えしての人材育成セミナーを開催させていただきました。

ご参加くださいました皆様、ありがとうございました。

当日、多くの人事担当の方とお話をする機会をいただいたのですが、
やはり改めて、人材育成部門には逆風が吹いていると感じました。

これからますます「人」が重要になってくる時代に備え、
新しい試みを行おうとしてもなかなか予算が通らない。

そのような声が多く聞かれました。

人材育成担当の方は少ない予算をどのように活かしていくのか、
という究極の選択を迫られているように思います。

スキル・知識系の研修に注力すべきなのか。
それとも、「自律」など、
人の本来持っている人間力を引き出していくべきなのか。

この選択には、人事としてのポリシーが大きく現れてきます。

人間力向上は、緊急度は高くないので
優先順位を下げようというポリシーの会社。

スキル・知識はやる気になれば自分で身につけられるので、
長期的な視点に立ち、「自律」など人間力向上に関するものを
「ど真ん中」のテーマにして全体の教育体系として設計をするというポリシーの
会社。

もちろん、どちらのポリシーにも、一長一短があります。

そんな中、私は、今、人材育成のテーマの中で最も重要なのは、
人間力の一つである「自律」であると思っています。

本人の主体性を引き出すことさえできれば、スキル・知識は自分で
身につけようとする。
あくまで重要なのは、本人の「自律」だと思います。

やはり、景気が悪くなると社員の意識も安定志向が強くなってきます。

財団法人 日本生産性本部が2009年の新入社員に対して行った調査では、
「今の会社に一生勤めようと思う」と回答した人が過去最高の55.2%と
いう結果が出ています。

そのような状況の中、会社の現状に不満を抱きつつも、
転職するというリスクはとらず会社にぶら下がり続けるような、
言わば、「ぶら下がり若手社員」のようなものが多くなっているでしょう。

企業研修の現場でも、
若手・中堅社員向けの研修をやると、
以前までは「忙しすぎて疲れている」方が多かった。

しかし、最近では、忙しい以前に「気力がない」方が
非常に多い。
「仕事に対する覚悟がない」という印象の方が多いということに、
私は大きな危惧の念を抱いています。

このような状況であるからこそ、
より根本的な自律型人材育成が急務であると
肌感覚としても強く感じております。

そして、特にこの「自律」の中でも重要となってくるのが
先日開催させていただいたセミナーのメインテーマである、
「WILL(意志)開発」です。

一人ひとりの心に深くアプローチしていき、
本来、全ての人が持っている「自分はこれを絶対やるんだ」という
使命感ともいえるほど強いWILL(意志)、深い内的動機を目覚めさせる。

これこそが、今の時代に最も焦点を当てなくてはならない
人材育成のテーマであるという立場を私はとっています。

「研修でWILL(意志)の開発なんて出来るの?」という声を
いただきますが、今まで研修がきっかけとなり、
断固たる意志が生まれパワフルに生きはじめる。

そして、それをきっかけに会社でも成果を上げ、
周りに良い影響を与えていく。
そういう転換をした人を、私は何人も見てきています。

皆さんも、ただなんとなくやっている仕事と、
「絶対にやるんだ」という強い想い、WILL(意志)を持った仕事では、
成果の出方が全く違うということを体感したことはないでしょうか。

このような強いWILL(意志)を持った社員が多く育ち、
自ら新しいサービス、革新的な手法などを生み出していく組織の力。

これから、3年後、5年後を見据えた時、
それこそが、競争優位の源泉となる時代に突入することは
明白だろうというふうに思っています。

そして、このWILL(意志)が重要であることは、
人材育成に携わられている方にとっても同じことだと思います。

これから社会や企業は大きく変貌を遂げていくでしょう。

そのときに人材育成の仕組みはどうあるべきか。
本当に大事なものは何なのか。
限られた予算の中で、今、何をすべきなのか。

今、まさに人事としてのWILL(意志)が問われているのではないでしょうか。

人事担当の方の一人ひとりのWILL(意志)が、
イキイキとし、パワフルな人に満ち溢れた会社を生み出していく。

我々は、そのお手伝いを、これからもしていきたい。
そう思っています。

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