
皆さん、こんにちは。シェイクの森田英一です。
新入社員が入社してから約2ヶ月がたちます。
今年の新入社員は、いかがでしょうか。
昨年までと何か違いを感じるところはあるでしょうか。
今年、我々シェイクでも新入社員研修を数多く実施させていただきましたが、私自身、昨年までとの違いを強く感じております。
全般的に「学生気分が抜けていない度合いが高い」。
一言で言うと「ゆるい」感じを受けました。
実際に企業の人事の方からも「厳しくやってください」というリクエストを多くいただき、研修の中で厳しく指導すると喜ばれるというケースが目立ちました。
人事の方とお話ししていると、今年からメンタルヘルスに関する研修の導入をはじめたという話や、山にこもって自衛隊のような訓練をする「地獄の合宿」を実施したという話も、お伺いすることがあります。
実は今年2008年は、高校生から本格的にゆとり教育を受けた世代が新入社員として入社してきた年です。
彼らは少子化の影響で以前に比べて受験の競争率が下がり、就職活動においても「売り手市場」と称され、今までの世代と比べて修羅場を潜り抜け、チャレンジをして乗り越えてきたという経験が圧倒的に減っているといわれています。
その影響のため、学生気分が中々抜けないということが起こっているのではないかと私は推察しています。
ただ、そういった環境変化が背景にあるとはいえ、彼らは真面目なので、研修の中で講師が活を入れ、真剣にかかわり、一人一人にきちんと期待を伝えれば、実はハートに火が付いて頑張ることができる人たちです。
真面目で理解が早く、昨年までの層よりも要領がいいようにも見受けられます。
一度スイッチが入れば、きちんと価値を出そうと頑張る人たちなのです。
ゆとり教育世代が、あなたの職場にもやってくる!
また2010年は、企業の人事部にとって、3つの大きな事象が重なる重要な年になると私は考えています。
その事象というのは、
1つ目は「ゆとり教育“本格”世代の入社」。
2010年に、中学校のときからゆとり教育を受けている世代が入社します。
彼らは、今年入社した世代よりも本格的なゆとり世代であるといえます。
2つ目は「団塊の世代の退職完了」。
2007年から始まっていた団塊の世代の退職が、2010年でついに完了します。
3つ目は「中堅層の空洞化」。
バブル崩壊以降の不景気の時代の影響から、一番の稼ぎ頭である中堅層がいない。
いい中堅層がいたとしても、辞めてしまう。
また成果主義の影響によってプレイングマネジャーが増え、 数少ない中堅層も充分なマネジメント経験・育成経験を積んでいません。
一番現場で活躍し、現場の要となるはずの中堅層の数が足りないという深刻な状況が多くの企業で起こっています。
これらの事象が重なり、2010年には企業の人事部にとって大きな波乱が起きるのではないかと、私は今から予想しています。
恐らくこれら3つの事象は、企業によって影響の大小はあるものの、御社においても起こりうる事象の1つであると思います。
ゆとり教育世代が入社するが、彼らを育てる中堅社員がいない。
高いスキルと想いを持ってこれまで仕事に取り組んできた団塊の世代が一気に退職し、職場のマンパワーが足りない。
そして彼らの技術が伝承されない。
そういう中で若手社員に負荷がかかり、若手と中堅の関係が悪化し、早期離職や若手の無気力化、職場鬱、モラル低下、採用時点での内定辞退。
そういったことが立て続けに起こる危険性を秘めています。
2010年まで、あと2年。
この2年間のうちに我々は何をすべきなのでしょうか。
2010年というのは、先ほど申し上げたとおり世代交代の年度でもあります。
世代交代は、組織を生まれ変わらせるチャンスです。
新しい時代に合わせた組織に変革をさせる大きなチャンスなのです。
以前、ある業界ナンバーワンの大手企業の社員の方々に「今のままの会社でいいと思うか、もしくは、この会社は変わらなければいけないと思うか」。
どちらか共感する方に挙手してもらいました。
すると、ほとんどすべての人が「変化すべき」という方に手を挙げました。
そうです。
2010年は、変化すべきチャンスの到来でもあるのです。
ゆとり教育世代の新入社員は、様々な情報のシャワーを受けて育ったため、柔軟な思考を持っていたり、頭の回転が速かったり、今までのビジネスの固定観念に囚われていないという強みもあったりします。
ゆとり教育世代にいい意味で活を入れ、彼らを活躍させる企業が、これからを担っていく企業になります。
一方で、彼らを活かしきれない企業は衰退を余儀なくされるでしょう。
中には「うちは良い新入社員が入ったから“ゆとり教育世代”なんて関係ないよ」と思われている人事の方も、いらっしゃるかもしれません。
しかし、ゆとり教育世代のコミュニケーションスタイル、ストレス耐性、チャレンジ経験の無さ、そういった環境変化は確実に起こっています。
問題が起こってから手を打つのでは遅い。
今から着実に手を打っている企業が、2010年のチャンスをうまく活かして企業の発展に繋げるのです。
あなたの企業は、ゆとり教育世代を活かす会社でしょうか。
それとも、ゆとり教育世代で会社を衰退させる会社でしょうか。