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コラム第三十一回:自律型人材の育成プロセスは【自分軸】×【本音のぶつかり合い】!!

皆さん、こんにちは。シェイクの森田英一です。

シェイクは「自律型人材」の育成をテーマに掲げておりますが、

「どういう育成をすれば、自律型人材になれるのか?」
「どうしたら、自律型人材のスイッチが入るのか?」

そういった質問をいただくことがあります。

今回のコラムでは、【自律スイッチが入る瞬間】をテーマにお伝えしたいと思います。

弊社では、新卒採用の選考プロセスの中で「採用インターン」というものを実施しています。

その選考プロセスの中で「学生が自律する」ということが話題になり、最近では各種メディアから取材を受けることもあります。

今回は、自律スイッチを入れる事例として、僭越ながら弊社の採用インターンについてお話しさせていただきたいと思います。

弊社の採用インターンというものは、新卒採用の面接に残った方々への最終選考の一環として行われるのですが、4日間シェイクのオフィスに来て、社員と同じオフィスで勤務する形式で行われます。

1チーム3名程度で、何チームかに分けて実施します。

実はこのメンバー構成にはコツがあり、「極力、合わなそうな人」を選んでチーム分けを行います。

あまり気が合わないメンバー同士で初めて顔を合わせ、距離がある。
そのぎこちない状態のまま、1つの課題を与えます。
課題に対しての提案を作成してもらい、4日後に、シェイクのメンバー全員の前でプレゼンテーションしてもらうという流れなのですが、この4日間の中で彼らに大きな変化が起こります

終わった後のインターン生に聞いてみると、
「自分の人生において非常に意味のある、衝撃的な4日間でした」
「自分がこんなに本気になれると思わなかった」
「こんなに自分自身を見つめた時間は、今までになかった」
等、
選考に受かった人も落ちた人も分け隔てなく、清々しい顔をして終わることが多いのです。
先日も採用インターンでは不採用になった方が集まって、お礼をしてくれたり、内定報告をくれたりと嬉しいことが続いています。

採用インターンの4日間のうちに、一体何が起こっているのか。

4日間の中で、もちろん「課題に対してアウトプットする」ということは求めるのですが、重要なのは「その人が本当に言いたいこと」「その人にしか言えないこと」を掘り下げて、突き詰めていくことです。

4日間の中で、意識して投げかけることが2つあります。

1つは、その人の実体験やこだわりといった、【その人しか語れない軸】を掘り下げること。
もう1つは、シェイクのメンバーやチームメンバー同士で【本音のぶつかり合い】をさせることです。

「あなたは、本当は何が言いたいのか?」

課題を出された当初、参加者は、「この課題って、こんな意図があるんじゃないか」「シェイクはこういう答えを期待しているんじゃないか」そんな風に考え、採用インターン期間を通常のグループワークと同様にとらえ、キレイなプレゼンテーションをしよう、と意識的・無意識的に考え、課題に取り組んでいます。

しかし、我々シェイクのメンバーは、彼らとのかかわりの中でシェイクからの期待を伝えつつも、「あなたが本当に言いたいことでなければ意味がないし、人を動かせない」というスタンスから、
「あなたは、本当は心の底から何を訴えたいのか」を問い続けます。

ですから、採用インターンの参加者たちは次第に、相手に合わせたキレイな言葉ではなく、「自分は本当は何を訴えたいのか」を重視して、自分の言葉を探し始めます。

多少荒くてもいい、実体験を交えながら自分の言葉で語れるよう、努力し始めるのです。

ただし「自分が本当に言いたいこと」「自分自身の個性」は自分自身の力だけではわからないことがほとんどなのです。

ですから、ここで重要になってくるのが【チームメンバーとの本音のかかわり】なのです。

「今あなたは、本音で語ってますか?」

「メンバーと本音で語ってね」と言っても、そう簡単には本音は出てきません。

そこで私たちが投げかけるのが、「他のメンバーに対する、非常に言いづらいこと」。
気になっているところや嫌いなところ、直してほしいところ、「ここはもっと変えてほしい」など、感情面をあぶり出すのです。

はじめは遠慮しているメンバー同士が徐々に隠していた思いを語り出すと、徐々に本音が言い合える環境がつくられていくのです。

本音を言い合える、良い環境になってくると、その人本来の人間性が出てきます。

通常はうわべのコミュニケーションでそつなく過ごし、お互い遠慮している。
議論を目的としたチームであるにもかかわらず、なぜか「話がまとまる方が偉い」という意識があり、自分の意見は押し殺し、話がうまくまとまるように議論を進めてしまうということがよく起こります。

しかし、これでは誰も本音では納得できない、中途半端な折衷案になってしまうことが多い。

「今、あなたは本音で語ってますか?」

その点を徹底的に突き、妥協せずに、議論しつくせるか。

メンバー同士が本音でぶつかり合うことを求めます。

この本音でぶつかり合うプロセスの中では、泣き出す人もいます。
怒りの感情で自分自身をコントロールできなくなり、いったんオフィスから飛び出してしまう人も、過去に何人かいました。
一方、徹夜で議論して夜中に深い気づきが起こり、イキイキとし始める人もいます。

昨晩はいがみ合っていたチームメンバーが、一晩明けるとすごく良いチームワークを発揮し、いい笑顔になっている。
「このインターンが終わっても、絶対に会いたくないよね。
  この場限りの仲間だよね」と全員が言っていがみ合っていたチームが、次の日の朝には「一生の友達だよね」という変化が起きる。
つい先月の採用インターンでも実際に起こりました。

本音のぶつかり合いの中で、自分自身というもの、自分の強み弱みに向き合うようになる。

他の人に向き合うことで、自分自身に向き合う。

自律するということは、
【自分を知ること】が出発点になります。

自分というのは知っているようで、知らない。
だから、人の力を借りるのです。

メンバー同士が深くかかわる中で、人との違いによって自分を見つけたり、人からの忌憚の無いフィードバックの中で、新たな自分を見つけたりする。

そうする中で【自分が本当に言いたいことは何か】を、掘り下げていくのです。

うわべで言っていたことは人から見透かされます。

「それってちょっと嘘っぽくない?」
「本気で言っているの?」という言葉を、シェイクのメンバーから、チームのメンバーから、投げかけられます。

本気で何を言いたいのか。

自分を見つめ、他の人の立ち位置を知る。
そして、他の人とかかわる意味を知る。

他者と深く交わる経験の中で、”自律スイッチ”が押される。

これこそが、自律の要となる部分だと思います。

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