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コラム第二十二回:部下育成の忘れがちなポイント 「上司のセンサー」鍛えていますか?

皆さん、こんにちは。シェイクの森田英一です。
新入社員が入社して、そろそろ2ヶ月が過ぎようとしています。

07年度の新入社員のタイプは、社会経済生産性本部の調査では、 「デイトレーダー型」と名付けられましたが、御社の新入社員の皆さんはどのような傾向があるでしょうか。

「今年の新入社員は特にストレスに弱いような気がする。 売り手市場・大量内定時代の弊害だろうか?」
「もう辞めそうな新入社員がいる……」

そんなお話を伺うこともあります。

今回は、 「部下を『活躍する人材』に育成するための、重要なポイント」 をお伝えしたいと思います。

部下育成のポイントは、
「 上司のセンサー 」

自律型の人材を育成するために重要であるにもかかわらず、 見落とされがちなポイント。

それは「 部下に対する上司のセンサー 」です。

センサーとは、 「周囲の自分に対する認識や期待、自分の行動が周囲に与える影響、 周囲の状況変化などを敏感に感じ取る感性」のことをいいます。 対人感受性、EQといわれるものも要素の1つです。

部下が今どういう状態にあるのかを、
モチベーションの変化やちょっとした顔色の変化、
行動の変化などから敏感に感じ取る力。

部下育成において、このセンサーが鈍いまま押し付け型の育成をしてしまい、
部下をつぶしてしまう、というのは最近特によく伺う話です。

・自分の考えを押し付けすぎてしまい、部下の良さを引き出せなかった

・部下が精神的に弱っていることに気づかず、追い詰めて辞めさせてしまった

・部下との信頼関係が構築できる前に、部下に心を閉ざされてしまった

・モチベーションが高いと思っていた人から、急に「辞めます」と退職願を出された

このようなニガイ経験をお持ちのマネジャー、OJTトレーナー、 経営者の方々もいらっしゃるのではないでしょうか。

部下が今何を感じていて、日々何を考えて仕事をしているのか。
何がモチベーションのスイッチになるのか。
今、どのような感情が沸き起こったのか。

センサーを持ち、人として正面からかかわることが、 人の育成の第一歩になります。

新時代は「ネットワーク&コラボレーション型」!
センサーは、企業展開の軸になる

このセンサーは、日本において、この15年で圧倒的に低下しました。

バブルがはじけた後の日本企業は、成果主義にシフトしました。
成果主義、もっといえば「短期的な個人成果主義」という側面が強かった。

個人に課された成果が重く、上司は自分の成果で頭が一杯。時間もない。
部下との余裕を持ったコミュニケーションはなされず、 どんどん、部下とのコミュニケーションの時間は減っていく。
一方、メールなどのITツールが発展したことから 更に対面のコミュニケーションの機会が減っていく。

その環境において、バブル崩壊後の失われた15年で、 「上司のセンサー」は、どんどん鈍くなってきました。

そして、今。
採用が活発化し、超売り手市場となってきました。
多くの企業で人が足りない。
若手の人材は、ストレスが少なく転職できる時代になりました。
センサーが低く、自分を理解してくれない上司自分のモチベーションを下げる上司からは、 簡単に辞めていってしまう時代になったのです。

もちろん、若手にももっと「強さ」は必要です。
しかし同時に、上司の「センサー」を高めることも必要なのです。
それが「辞める時代のマネジャー」に求められる重要な要素でもあります。

また、センサーは人の育成でも重要ですが、 社外の人と高度なパートナーシップを構築するためにも、必要になってきます。

これからは、ネットワーク&コラボレーション型の時代です。
多くの企業で、これまでにはなかった ダイナミックな事業展開が求められていきます。
その中で、他社の人とも信頼関係を築くことが求められています。

これからの時代、社内外の多様な人とかかわり合う中で、 自分とは違う考えや立場の人を理解したり、 一歩踏み込んだ関係を構築したりするコミュニケーションが よりいっそう重視されていくでしょう。

ただの個人主義、一人よがりの「自立型人材」ではなく、センサーを持った「自律型人材」を育てることが、 今の日本企業において重要なポイントになってくるでしょう。

皆さんの会社では「センサー」の育成は、重視されているでしょうか。

【 ご参考 】
シェイク社の顧問でもあります慶應義塾大学の花田教授は、 下記のように「自立」と「自律」を区別していらっしゃいます。

自立とは、
「周りの意向や期待にかかわらず、個人の意思や思いをAgressiveに
  実現すること。(相手の立場や状況を無視して自分の考えをおしつける)」

自律とは、
「周りに求められている自分の役割を認識し、それに調整をはかりながら、
  自分の考えをAssertiveに実現すること。
  (相手の立場や意見を認め、自分の意見を述べる)」

参考にしていただければと思います。

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