
皆さんこんにちは。シェイクの森田英一です。
皆さんは「自律」というと、どういったイメージをお持ちでしょうか。
自分を律するということで、ストイックなイメージでしょうか。自分ひとりで勝手にやるというイメージでしょうか。ストレスコントロール的なイメージでしょうか。
これらは「自律」のイメージのひとつではありますが、シェイクで掲げている「自律」には、実はもっと広く、そして深い意味を込めています。
今回はこの「自律」、そして「自律型人材」についてお話したいと思います。
自律型人材のコンピテンシー ~ その1【自ら考えてセルフスタートする】
自律の「律」という字は、英語でいえば“discipline”。規律を意味します。自律の1つ目の意味は、「自ら考えて行動するセルフスターターであること」。問題意識を持ち、解決のための行動を自らスタートさせることです。
「変化の時代」といわれる昨今、ビジネスにおいてトップの意向に従順に従うだけでなく、現場レベルで個々の社員が問題意識を持ち、自ら改善行動や創造行動を起こせるというのは特に求められる能力といえるでしょう。
しかし、これまでの企業の人材育成は「若いうちは修行だ」というパラダイムでした。「お前が意見するのは10年早い!」そんなセリフを上司に言われたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この「10年早い!」は「自律」を考えると、≪ 若手に言ってはいけないNGワード ≫ なのです。
というのも、コンピテンシー理論でも言われているように、1度身に付いた思考特性・行動特性は、から変えることは容易ではないからです。「上司から言われたことだけをやる」行動・思考のクセがついてしまった人は年次が上がっても「言われたことだけをやるパラダイム」に陥ってしまっている危険性があるのです。若手の時期にこそ、問題意識を持って考えてセルフスタートする力をつける必要があるのです。
自律型人材のコンピテンシー ~その2 【敏感なセンサーをもつ】
自律とは、「問題意識を持ち、セルフスタートすること」。そう聞くと、「そうはいっても、若手が好き勝手に行動してお客さんに迷惑をかけては困る」「1人よがりで、周りへの影響を考えられないような人間になっては困る」と懸念された方もいるのではないでしょうか。
社会人になるということは、「自律的に動き、成果を出す行動」にシフトしなければなりません。
自律とは、もちろん、ワガママになることではありません。ワガママと、本当の意味の「自律」の違いは、「センサーがあるかどうか」だと、私は考えています。
「センサー」とは、周囲の自分に対する期待や、自分の行動が周囲に与えた影響、周囲の状況変化などを敏感に感じ取る感性のことです。
例えば、飛行機が飛ぶことをイメージしてみてください。「100km飛ぶぞ」と目標を掲げることはいいのですが、飛行中にセンサーで自分の位置を確認することなく飛んでしまったら、おそらくもともと行きたかった場所とはまったく見当違い地点に到着してしまうはずです。
センサーで自分の位置やまわりの状況を受け取り、都度自分の方向を修正することではじめて、想定していた航路で目標の位置に到達することができるのです。
周囲の期待や、自分の行動の影響を感じ取る感性が、自律型人材には必須なのです。
自律型人材のコンピテンシー ~その3【やりきり、成果を出す】
問題意識を持ってセルフスタートし、周囲の反応や変化を敏感に感じ取る。
今それだけでは本当の意味での「自律」とはいえません。
自律に込められた最後の(そしてもっとも重要な)意味、それは「始めたことを、工夫しながらやりきる」ことです。
学生時代までは、成果よりもプロセスが重視されます。「何かを経験したこと」がすごいと言われることも多くあります。
それが、社会に出てからは「やりきること」「成果を出すこと」が求められるようになります。
自律とは「最後までやり切る」という意味を含んだ概念だと私は考えています。
自律とは、「個人のやりがい」と「企業の変化対応力」の解
自律型人材になり、確実に成果が出せるようになると仕事にやりがいを感じられるようになります。
仕事を楽しみながら、現場レベルで工夫し改善する人材や新しいアイデアで新たなものを生み出すことができる人材が増えると企業としても変化への対応力がつきます。
ダーウィンも進化論で言っています。「強いものや賢いものが生き残るのではない。変化への対応が出来たものが生き残る」と。
これからの変化の時代では、自律型人材がどのくらい社内にいるか。それが経営課題になってくると思います。
あなたの企業では、現場レベルで考え行動できる自律型人材が、社内にどれくらいいるでしょうか。また、このような自律型人材が活躍できる風土や仕組みはどのくらいあるでしょうか。