
皆さんこんにちは。シェイクの森田英一です。
今回は、私がなぜ教育事業を始めようとおもったのか、今の教育に対する問題意識について改めて書かせていただこうと思います。
教育への問題意識 ~ 「パラダイムが断絶している」
今の教育の問題点、その根本は、「高校・大学・社会でパラダイムが断絶していること」だと思います。
高校時代は「言われたことを従順にやるパラダイム」。
受験に向けて、ともかく短時間で正解に近づけることが求められます。言われたことに対して正解を出し、真面目に点数を取ることがよしとされます。そこでは、問題を解く理由、公式を覚える理由などを考える人ほど効率が悪くなり、評価されない仕組みになっています。すなわち、「自分の頭で考えると負けるパラダイム」とも言えるでしょう。
これが、大学時代になると「とりあえずやればいいパラダイム」に変わります。
評価するのは提出したレポートの中身ではなく、提出したかどうか。中身も一応の評価はされますが、たいていの場合基準も結果も曖昧で、「やったかどうか」のプロセスが重視される傾向にあります。
それが、社会に出てからは、「成果が求められるパラダイム」に変わります。
自分の行動によって、どのような価値や成果を出したのか。人に言われたことをただやるだけではなく、自分なりに考えて行動し、結果を出す必要があるのです。やった事実だけでなく、きちんとお客さんや社内の人に満足してもらえたかどうかが求められます。
今の日本では、高校、大学、社会でこのようなパラダイム・シフトが起きるにも関わらず、本人達は、学生の時にこのような変化が起きることは知るすべがありません。とりあえず次の受験、次のテストなど、目の前のゴールしか見えないので、もっと先のゴールを見て、自分の行動の本質的な意味を考えたり、社会で求められる能力を意識して伸ばしたりすることは難しい状況になっています。
社会に入るとパラダイムが急に変わります。
社会人になるということは、「自律的に動き、成果を出す行動」にシフトしなければなりません。
言われたことを従順にやれば誉められるパラダイムに順応した人ほど、社会に出ると「言われたことだけやった? もっと自分で考えて動け!」「そもそも、これをやる意味を考えろ!」「お客に対する価値はなんだ!」ということになってしまうのです。(先輩社員の皆さん、新人の方に言ったことのあるセリフでは?)
近年、ニートになってしまう人が増加していることも、このように学校教育が「自分の頭で考えると負けるパラダイム」であること、そして、社会に出ると「成果が求められるパラダイム」になることを知らせていないことが、原因ではないでしょうか。
パラダイム・シフトのポイント ~「自律型行動の癖付け」
では、なぜこのような変化が起きているのでしょうか。それは、社会のパラダイムそのものが変化していることにあります。
皆さんご存知の通り、これまでの社会では終身雇用制が主流で、ビジネスモデルも強固に作られており、新人はオペレーション業務をまわせばよかったのです。
しかし現代はスピードも速く、各現場で個人が自律的に考え、工夫して行動し、成果を出すことが求められるようになってきています。また、今後ますますその傾向は強まるでしょう。
社会で求められるこのような「自律型行動」の癖付けは、本来的には学校教育のうちにも、少なくとも頭だし位はしておくべきだと私は考えています。
社会の変化に対応して、徐々に学校も変わり始めていますが、まだ対応しきれてはいません。
今の現状では、パラダイム変換を行なう、社会人への「スイッチ」を押す仕組みは、企業の中でつくる必要があるのです。
自律型行動を起こす訓練としては、あらゆる場面において、自分がどのように行動するのかというのをイメージしなおすことが重要です。今までの「言われたことを従順にやる。とりあえずやる」といった行動特性から抜け出すための訓練を、徹底的に行うことが重要です。
シェイクでは、それをケーススタディやシミュレーション研修という形で、社会で身につけるべき行動特性を徹底的に身につける仕組みを提供しています。
私たちは「自律型行動ができる人材=自律型人材を育成したい」と言っています。それは、自律型行動ができるようになることで個人は幸せになり、企業も益々発展できると考えているからです。
個人が自律型人材、つまり「自ら行動し、やりきる人材」になれると、成果を出せる実力がついてきます。自分がやりたいと思ったことを実現する力が身につくのです。自分が行動した結果が人に喜ばれるので自分もやりがいを感じますし、益々仕事が楽しくなります。また企業としても、このように個人が積極的に成果にコミットするようになることは、企業力の強化につながります。
このようなプラスのスパイラルに入って、いきいきと活躍する人材を育成したい。個人から、企業から、日本を元気にしたいと、心から思っています。